「二重螺旋の悪魔」読了。

二重螺旋の悪魔〈下〉 (角川ホラー文庫)

二重螺旋の悪魔〈下〉 (角川ホラー文庫)

二重螺旋──即ちDNAの“中”に潜んでいた存在と人類との戦い。
まさに戦い、戦い、戦いの連続。しかも1対1、部隊対敵1体、軍隊対軍隊、そして超越的な力を持つ存在への絶望的な反抗、とその強さのインフレ具合といったら、ドラゴンボール並w 次から次へと繰り出される 強引で都合のいい 設定には感心するやら、半ば呆れるやら。
銃器や兵器にはあんまり詳しくないので、細々と装備を並べられてもいまいち想像しにくかったり。まぁ、話を理解するのには対して障害にはなりませんし、戦いの描写を楽しむ、という点ではかなり秀逸な作品だと思います。上下巻、一気に読んでしまいました。
ラストにはちょっと不満の残るところ。最後の選択をあれだけ引っ張ったんなら、最後までどっちを選択したか分からないエンディングの方が、むしろ消化不良で良かったんじゃないかと思います。その方が読者の想像も膨らむし。