『あそめの面会』

UNNUプロデュース
作・演出:竹重洋平
出演:川根有子、馬渡直子
於:門前仲町 門仲天井ホール
 
弾丸MAMAERに客演している二人の女優さんによる二人芝居。
弾丸でのお二人は、その存在感においては他よりも頭一つ抜き出てる感がある。
その二人だけでの芝居、一体どうなることかと思ってました。
 
蓋を開けてみると、意外に(?)静かな舞台でした。
ある男の妻とその愛人とが、保険金のために男の殺害計画を練るというシチュエーション。
あくまでも目的は金、といっておきながら、それぞれ男に対する愛情、相手に対する憎しみ、嫉妬、そして共感など様々な感情が渦巻いている…
そんな複雑な心理があちこちで垣間見える、不安定な二人の女が創り上げる奇妙に歪んだ世界。
“女心は難しい”という陳腐な表現では収まらないエネルギーを感じました。
 
初日という事もあったのか、若干固さが見えましたし、お互いの呼吸が合わなかったのかな、と感じる場面もありました。
たぶん、二日目、そして楽日とその辺は修正されたことだろうと思いますが。
 
お二人とも来年3月の弾丸MAMAERの次回作にも出演との事。
そちらも今から楽しみです。