『ハワイで農園』

あひるなんちゃら
作・演出:関村俊介
出演:黒岩三佳、根津茂尚、伯美乃里、大塚秀記(つよしとひでき(trf))、生見司織(本田ライダーズ)、和田良、植松久恵
於:中野テルプシコール
観劇日時:2006/01/15 13:00



「今やってるのは『じゃんけんビンタゲーム』だよね?なんで目潰ししようとすんの?」
「何言ってるの。パーはビンタ、グーならパンチ、チョキだったら目潰しでしょ?」


「コンセプトは、カメハメハ女王で」


「整形したの?なんで?顔に不満でもあったの?」
「まぁ、そんなとこ」
「そうだよねー、マミの顔、鳥っぽかったもんねぇ」
「…ごめん、そこは否定していいかな?」


あひるなんちゃらお得意の“ゆるゆる”芝居。
いつのまにか始まって、知らず知らずのうちにシーンが変わり、気がついたら終わっている。そんな印象の芝居。
 
今回は場転すらなく、とある田舎の田んぼだけで話が展開…というか流れていく。
場所が動かないので、シーンの移り変わりは役者の出ハケで表されることになるのだが、話の性質上(もしくは演出上)、あんまりスピーディに動く人はいない。
そのせいか各シーンの始めと終わりに、仕切りなおしの瞬間というか、若干ダレた感じがあったように思う。
その分せっかくの芝居の流れが滞りがちになってしまって、見てる方は気持ちが切れてしまった。
上演時間1時間ちょいの芝居で、長いと思われてしまったらまずいんじゃかなかろうか。
まぁ、まったく話の落ち着く先が見えないのでいつ終わるのか予想できないというのも大きな原因だとは思うのだが。
 
しかし毎回思うのだが、テルプシコールは観る方にしてみると辛い構造をしている。
特に前に他のお客さんが座ってると、まったく足を動かせなくなってしまうので、観終わった頃には膝がバキバキ。。。