strange GARDEN『ソーイング』を観に行く。

久しぶりにアイピット目白へ。
バイト先から自転車で行ってみました。
「踊る葬式コメディ」というキャッチコピーに嘘偽りはなく、開幕直後にダンス。。。
まぁ結構踊れてたからまだ許せますが。
 
肝心の内容はというと、
一言で言えば「惜しい!もったいない。。。」でした(あ、二言だ)
 
まず台本。
コメディの部分はかなり良くできてたと思います。
特に、骨壺とケンタッキーフライドチキンダースベーダーの仮面を取り違えて取り合いになる流れの上手さには感心しました。
……いや、ほんとにそういう筋だったんですよ?
赤い髪のお坊さんとダースベーダーとの戦いも見応えがありましたし。
……うん、そういう筋だったんです。
でも、そのコメディの軽快さと、後半の家族の死に対する受け止め方というシリアスな部分の重さがあまりにも差がありすぎた印象があります。まるで別の芝居のようでした。
一番の原因はテンポががくっと落ちてしまったところにあると思うんですが。。。
 
次に役者。
とある尊敬する役者の言葉に「コメディをやろうとするなら、真剣に大真面目にやれ」というものがあります。
お客は笑わされに来てるんじゃなくて、自然と笑うものだ、と。
そういう意味では、それぞれの役者のリアクションが「はい、ここは笑ってくださいねー」という見え見えな感じに見えてしまい、ちょっと興ざめでした。
あと、若干声が浅いというか細いというか、芯が通ってないために、いまいちこちらに響いてこなかったのも残念でした。
端々に光るものは感じたので、今後の精進に期待というところでしょうか。
 
全体としては、もっと突き詰めていけば、もっともっと面白い舞台をやれるんじゃないかな、という印象を受けました。
また機会があれば観たいと思います。