本来の五輪。

アテネで引退? “五輪おじさん”[URL]

 日本人が活躍する五輪会場に羽織袴、金色帽子姿で登場するお馴染みのあの方、東京都千代田区内に住む会社経営、山田直稔さん(78)だ。

 連日35度を超えるアテネの強い日差しの中でも、“ユニホーム”は決して脱がない。野球会場では玉の汗を額から滴らせながら、日の丸の大旗を振って会場を鼓舞していた。彼が姿を見せると、自然とその周りには応援の渦ができていた。ひと休みのスタンド下で話を聞くチャンスがあった。


「君は開会式に行ったかね? 7万円も8万円もするんだよ! 現地の人の平均月収と同じ値段だ。アテネで開催していても、現地の普通の人には『来ないでくれ』と言っているのと同じ。そういう金のかかるオリンピックは、真の平和を生まないと思うよ。そう思わないかね?」
(ごもっとも)
「まあ、でもアテネは街中のイベントが少ないので、全体的には『金がかからないオリンピック』を目指している感じはあるね。そこは評価できるかな」
(同感ですね)
「ただね、僕は今回、すごくガッカリしているんだよね」
(ほう、どうして?)
「どんなに世界中で停戦を呼びかけても、各地のテロや戦争は止まらない。もはやオリンピックは『平和の祭典』と呼べないね。そういう意味で自分にも無力感があることは確かだね」

結局のところ、オリンピックも金でしか動かなくなっちゃってるって事ですかね。
昨日だって飛行機落ちてるし。
イラクは相変わらずだし。
なんだか暗澹たる気持ちに。