『眠り姫は目覚めない』

劇団がんぐりごん第5回公演
中野富士見町PlanBにて。


売れっ子少女漫画家姫野いばら。アシスタントの同人オタク東四柳順一郎、所帯持ちのオカマ遠藤恵三と共にいつも締め切りに追われてろくに睡眠も取らずに漫画を描き続けている。
が、そんな毎日も彼にとっては好きな漫画を描いていられるという点では幸せな日々だった。そのはずだった。
そんなある日、新しいアシスタントとして少女漫画女、菊川乙女がやってくる。
姫野の大ファンと称する彼女の質問に答えるうち、姫野は自分の生活の違和感に気付かされていく。


タイトルで想像した通り、夢オチに属する話。
この系統の話で面白いと思えるのはなかなかないんですが、今回も正直話としては微妙でした。
やっぱりどこまでが“現実”でどこからが“夢”なのか、その線引き一つで物語の意味合いが全然違ってしまい、それが脚本の意図するところと観客の受け取り方のズレを大きくする原因となってしまうのではないかと。
演じている役者は、それぞれキャラも明確に立っていて好感が持てました。
特に菊川乙女役を演じていた加藤悦子さんは、“夢”でのキャピキャピ(死語)したキャラと、“現実”でのしっかりした女性編集者のキャラの演じ分けが見事でした。
次回はもっと明るい話を希望。